その節約は難しい

 デジカメが故障したようで、撮った画像が全て露出オーバーになってしまいます。そこで修理に出そうとお店に行ったら、

「通常、そうした修理には1万2000円ほどかかります」

と言います。

「じゃあ、とりあえず見積もりだけでもしてもらって……」

とこたえると申し訳なさそうに、

「見積もりは2100円かかります。もちろん修理となったら修理代から2100円は引かせていただきますが」

だそうです。

 2100円を払った挙句に「修理代2万円」などと言われたら修理はしませんから2100円は丸損。そこでしぶしぶ、

「じゃあ、新品を買うとして、一番安いヤツはいくらくらいしますか?」

と訊ねたら、「このレベルのカメラですと……」と私のカメラと広告を見比べ、

「ああ、1万1600円のがあります」

(ヲイ! それを最初に言えよ!)

 新しく買ったデジカメは、型落ちですが以前のものよりずっと性能の良いものでした。

 昔、娘が盗まれた自転車が3年ぶりに戻ってきました。とんでもなくみすぼらしくなっているかと思ったら、親切な泥棒さんたちが次々に引き継いでくれたらしく、けっこうまともなままでした。しかし私たちの方はすでに3年前の時点で1万円ほどで新しい自転車を買ってしまっていたので、戻ってきた自転車は邪魔になるだけです。大昔のイタリア映画に「自転車泥棒」というのがあって、これは盗まれた自転車を延々と捜し歩く親子の物語でしたが、それとは大違いです。

 さて、リサイクル、リユース、リデュースとか言っても、修理代より安い新品があり、盗まれてもしつこく探す気力が失せるほど安い自転車が売られている現状では、なかなか難しいものがあります。

 節約は美徳だということは分かっていても、日本には1500兆円も貯蓄があり、その3%が使われるだけでも経済は完全復活する(何しろ3%は国家予算並みの45兆円ですから)と言われると、節約への意欲もわかなくなってきます。

 さて、どうしていったものか。