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「左遷の日」~怨霊・菅原道真の誕生

 今日、1月25日は「左遷の日」なのだそうです。

 右大臣・菅原道真が、時の左大臣藤原時平の讒言のために醍醐天皇によって九州の大宰府に左遷された日なのです(901年)。で、だからこの日に特別の行事があるのかというとそうでもなく、何のためにわざわざ「左遷の日」というのか、よく分からない記念日ではあります。

 道真は失意のまま2年後の903年に亡くなります。しかしそれから間もなく讒言の張本人の時平が38歳の若さで死に、醍醐天皇の皇太子・皇太孫が相次いで亡くなると道真の怨霊という噂が囁かれ始めます。そして極めつけは930年、旱魃に対する雨乞いをどうしようかという朝議の最中に突然暗雲が広がり、落雷が清涼殿を直撃して十名近い死者が出たことで、道真怨霊説は完全に定着します。死者の中に道真追放に加担したと疑われる人が何名もいたからです。
 さらに落雷を目の当たりにした醍醐天皇が3ヵ月後に崩御するに至って、人々の恐怖は極限まで達しました。
 朝廷は急いで北野天満宮を造り道真の霊を鎮めようとします。しかし以後100年にわたって怨霊が京都を支配し、天変地異を起こすことを止めませんでした。菅原道真というのはわが国有数の怨霊です。以後全国に天神の社が造られるようになったことからもそれが分かります。

 さて、1月も今週で最後。2010年にもすっかり慣れて「新年の誓い」などすっかり忘れさられているかもしれません。そこでもう一回チャンス。

 2月3日は言わずと知れた豆まきの日です。1年生や2年生は今から準備をしているようですが、高学年だって馬鹿にせず、やってみればいいのです。豆まき自体は準備を入れても10分とかからないでしょう。

 道真ほどではないにしても、心の中にはたくさんの鬼がいます。その鬼に向かって、「怠け鬼」「根性なし鬼」「意地悪鬼」「忘れ物鬼」「寝ぼすけ鬼」「新年の誓い忘れ鬼」みんなまとめて、鬼は〜外! とやればいいのです。

 高学年ともなれば恥ずかしくて難しいかな? しかし冗談半分で大騒ぎできれば、その中に本気で「(ガンバレ、ガンバレ、自分!!)鬼は〜外!」といっている子は必ずいるはずです。