体験すればいいってものじゃあない

 体験が大切なことは誰でも知っていますが、だからといって体験すればすべてが身につくというものではありません。例えば子どもたちに「教室に窓にあるカーテン、昼間、閉めるのは夏? 冬? それとも春や秋?」と訊くとたいていの子は迷います。夏か冬か二者択一だと、ほとんどの子が元気良く「夏!」と答えます。学校に何年も通って何回もの「冬」を体験していても、冬にカーテンを閉めるということが頭に入っていかないのです。体験したことも、意識化され、意味づけをされたり関連付けられたり、あるいは理論化しないと頭に入っていかないのです。

 田植えも終わって、田には青々と稲が伸び上がっています。この時期周囲の風景がどうなっているか、山には雪が残っているか、他にどんな作物が育っているか、花は何が咲いているか、私たちはどんな服装で日々を過ごしているか、そうしたことは放っておくとどんどん忘れられてしまいます。こういうことも、子どもと話しておきたいですね。

 ところで、カーテンの件。普通の大人はめったに間違いません。太陽は夏高く、冬低い、これは誰でも知っていることです。

 しかし月はどうでしょう?

  �@月も太陽と同じで、夏高く、冬低い。

  �A太陽とは逆で,夏低く,冬高い。

  �B季節に変わりなく、同じコースをたどる。

  �C季節に変わりなく、満月は高く、新月周辺(三日月など)は低い。

 この問題は一昨年の8月30日に一度出したものです。したがって、そのころおられた先生は覚えているはずですが・・・(ハハ)