今日から歯の衛生週間が始まります。
6月4日がムシと読めるところから、1928年より行われています。
歯というのは実に不公平で、先日も古い仲間と話していたら「この間、生まれて初めて歯医者に言った」などという人もいれば、私のように生涯治療費を払い続けている人もいます。歯医者さんに行くと「お掃除は良くできているようですね」などと褒められますが、「ありがとうござます」とお礼を言いながら内心は「だったらなんで虫歯になるんだよ」と、歯に対して本気で怒っています。要するに歯質が違うらしいのです。
美しい歯は、親が子に残してやれる重要な財産です。小学校4年生くらいまでは仕上げ磨きをしましょう、といいますが、私は6年生くらいまでやりましたし、虫歯予防のためのお金も相当にかけました(息子の方はそのために歯の矯正までしました)。ところが、世の中には(数は少ないのですが)自分の子の歯にまったく無関心な親だっています。
保健室から治療勧告がでたお子さんについて、何日待ってもまったくは医者さんに行かないという子がいます。しまいには担任の方が根負けしてしまいそうになるのですが、しかし待ちましょう。歯は他の病気とは違って、一晩ぐっすりと眠ったら治るというわけには行かないのです。医者に行かなければ絶対に治らず、しかも確実に進行するというのが虫歯の特徴です。
C1レベルの軽いものなら1回の治療で終わりますし、お金だってかかりません。親が動いてくれないなら、子どもにも脅しをかけます。
「虫歯ってものすごく痛いんだよ」
「食べ物まずくなるよ」
「口開けたら真っ黒なんていやでしょ?」
「口の匂い、ものすごく臭くなるんだ」
・・・そして極めつけは「顔、歪むよ」です。
実際、虫歯は胃や腸の病気とも連動しますし、腰痛や肩こりの原因とも言われています。子どもが大事なら、こころしてあたりましょう。