勉強したいな

  先日、ある本を読んでいたら、

「地球全体の寒冷化に押し出される形で、北方の騎馬民族は西ではフン族としてローマ帝国を、東では匈奴として漢帝国と鋭く対立した」といった文章に出会いました。

 ああ、そういうことなのだ、と改めて得心しました。

 フン族匈奴も高校の世界史で勉強したはずですが、何のイメージもわかず、ただ何か訳の分からない人々が、訳の分からない情熱に従って帝国を攻めたという印象を持っていました。それが「地球全体の寒冷化に押し出される形で」と、たった一文節入れるだけで、その情熱も必死さもヒシヒシと伝わってきます。

 何も好んで戦っていたわけではないのであって、彼らにとっては死活問題だったのです。

 ああやはり勉強したいな、と思うのはこんなときです。

 今から何十年か前の世界史の担任がその一言をつぶやいてくれたら、私のフン族匈奴の学習はどんなに楽しくなったことか。翻って私自身がそうした教師になりたいのです。

 例えば、信長はいかなる情熱によって日本を統一しようと思ったのかなど、考えてみれば分かっているようで分からないことがいっぱいです。