カイト・カフェ

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「壊れたレコードの話」~子どもとの議論であれこれ言ってはいけない

 ああ言えばこう言う果てしない子どもとの論争に巻き込まれると、にっちもさっちも行かなくなることがあります。昔、私たちの親がやったように「屁理屈を言うな!」と叫んで議論を打ち切りたくなるような場合ですが、子どもの方は筋を通しているつもりなので何がいけないのか分からなかったり、議論に勝ったようなつもりでいたりします。

 本当は議論の詐術に巻き込まれているだけなのですが、論争の渦中にいると、何が何だか分からなくなります。そこで、そもそも論争の始まった最初に戻り、とにかく目的達成を目指すための対話テクニックとしてブロークン・レコード・テクニックというものがあるようです。壊れたレコードと同じように、同じことを果てしなく繰り返す方法です。
 父「早く寝なさい」
 子「だって、まだ9時だよ」
 父「早く寝なさい」
 子「だって、◯◯くんのうちも、10時まで起きてるって言うよ」
 父「早く寝なさい」
 子「だって、このテレビがあるもん」
 父「早く寝なさい」
 子「分かったよ。寝るよ」
 父「ありがとう」

 これを紹介してくださった桜田先生とは、もともと欧米で開発されたものだから日本の親子にそのまま当てはめるのはいかがなものか、といった話をしました。しかし一つの理念としては参考になるものです。