3月3日

 昨年も書きましたが、今日、3月3日はひな祭りであると同時に、「耳(33)の日(日本耳鼻咽喉科学会、1956年制定)」でもあります。そして電話の発明者であり、生涯に渡って聴覚障害の教育の研究を続けたアレクサンダー・グラハム・ベルの誕生日でもあります。

 耳の日3月3日には因縁があって、そのグラハム・ベルの紹介で、アン・サリバンがヘレン・ケラーの家にやってきたのが、やはり3月3日だったのです(1887)。

 私は、このアン・サリバンという21歳の女性についてかなり知っているつもりでいました。しかし、もしかしたら子どものころ読んだ児童向けの「ヘレン・ケラー伝」と映画「奇跡の人」くらいしか知らなかったのかもしれません。それは最近、『ヘレン・ケラーはどう教育されたか サリバン先生の記録』(明治図書 1995年)という本を読んで、アン・サリバンがヘレンに対していかに愛情をもって接したか、ヘレンの成長に嬉々として付き合っていたかということに、心を奪われたからです。

 私の中では、獣のようだったヘレンと対峙し頑として譲らなかった強く厳しいサリバン先生、という部分だけが肥大していたようです。

 暖かく厳しく、愛情豊かで嬉々として教育に励む若き教師、それだけで十分に理想的な教師ですが、私の周りにだって、そんな先生はいくらでもいる、そんな気もしています。