カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「月」~何とも言えずまがまがしい天体

 昨夜10時半ごろ、東の空を見上げたら髑髏(どくろ)にそっくりな雲が流れていて、気味が悪いなあと思いながら見ていたらそのまま月にかかり、満月に近い月が髑髏の左目にすっぽりと入ったのでビビリました。

 中国の占いの陰陽道(おんみょうどう)では月は常に太陽と比較され、静的で、暗く静かな、陰の象徴として扱われます。ヨーロッパでは狼男が満月とともに変身し、また、ドラキュラ城の背景にもコウモリと月が必ず出てきます。

 長崎に原爆が投下された前の晩の月が、異様に赤かったということは、たくさんの人が記憶にとどめています。

 私はこれまでに3回ほどの皆既月食に出会っていますが、暗褐色の球体が宙に浮いているさまは、やはり、かなり異様な感じがしました。

 いつか月にまつわる話をまとめてみようという思いはあるのですが、話がどんどん暗い方に進んでしまうので、未だに果たせません。

 そう言えば明後日、7月20日はアポロ11号が月面に着陸し、人類が初めて地球以外の天体に足跡を残した日です(1969年)。それはジョン・F・ケネディの「60年代につきに人類を送る」という約束が果たされた日でもあります。