カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「洞爺湖サミットが開かれています」~サミットと洞爺湖に関するミニ知識

 昨日から洞爺湖サミットが開かれています。
 子どもに聞かれて困らないように、ちょっと調べておきました。

 サミットというのは正式には「主要国首脳会議」。各国のトップ(頂点)が集まるところから一般にはサミット(summit:頂上)と呼ばれています。

 G8というのは英語の呼称Group of Eightの略で、フランス、アメリカ合衆国、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、ロシアの8カ国を表します。ただしサミットに集まるのはこの8カ国だけではなく、その年のEU議長国の政府首脳および欧州委員会委員長が加わり、さらにブラジル大統領や、インド首相、南アフリカ共和国大統領などが招かれて個別の会議に参加することがあります。

 1975年に始まり(当時はG6)今回で34回目になります。
 G8には国連安全保障理事会常任理事国が4つも含まれていますから、毎年わざわざ一箇所に集まることもないような気がしますが、国連にはさまざまな縛りがあり、トップが直接話し合うと言うわけにも行きませんから、サミットの方が迅速で便利なのです。ですから時には国連を上回る権力を持ち、実質的に世界を動かしてしまう可能性があります。
 そのため、グローバリゼーションに反対する人々によって激しく批判されることがあり、2005年のロンドンサミットの際には、ロンドン地下鉄・二階建てバス同時多発テロが起こったりしました。

 サミットの際には、写真撮影でどういう順に並ぶかが話題になりますが、これには原則があって、議長国首脳が中心、続いてまず大統領を在任期間の長い順に両側に配し、そのあと首相を在任期間順に並びます。これは直接選挙によって選ばれた首脳により高い地位を与えるという考えを基礎にしています。
 日本はめまぐるしく首相の変わる国でしたから端にいることが多いのですが、中曽根康弘とか小泉純一郎といった人はかなり中央寄りにいたことがあります。

 ついでに、洞爺湖の「トー・ヤ」というのは「湖のほとり」という意味のアイヌ語だそうです。

 さて、今回のサミットで何が話し合われるのか、それについては児童と一緒に勉強しましょう。