カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「勉強しなくちゃ」~これからは虐待についてもきちんと学んでおかなくては・・・

 昨日、◯◯市で開かれた教育問題の講演会にいってきました。さまざまに考えさせられる内容でした。

 学校には、教科教育以外にも大量の教育情報が存在します。学校行事の運営の仕方だとか特別活動のやり方、スキーやスケート水泳などの指導法、子どもの誉め方や叱り方、なだめ方や意欲の持たせ方、不登校やイジメへの対応の仕方、保護者への対応……それらはたいていの場合、必要に迫られて基本的な知識や技能を手に入れたあとも、日々更新してきたことです。逆に言えば、必要に迫られなければ、勉強せずに終わってしまうことも少なくなかったはずです。

 今回の講演会で一番気になったことは、私の場合、虐待に関するノウハウがまったく欠けていたな、ということです。

 平成18年度における不登校の人数はおよそ13万人。報告されたイジメ事件もおよそ13万件で数字としては近似です。それに対して児童相談所に寄せられた虐待の件数は3万7000件ほどで、不登校やいじめの4分の1強ということになります。決して少なくない数で、そう思ってみると、今日まで虐待の深刻な事例に出会わなかったことが不思議なくらいです。

 虐待の事実を知った場合には、児童相談所などに通報する義務が私たちにはあります。しかし通報してそれで終わりというわけではないでしょう。さらに「虐待が疑われる」「虐待といっていいレベルかどうか判断がつかない」といった状態では、通報以前にすべきことが山ほどあるように思われます。虐待の問題が目の前に突き出される前に、じっくりと勉強しておく必要があるな、と改めて思いました。

 せっかくの休みにわざわざ勉強会に足を運ぶことは面倒なことです。しかしどんな場合にも、まったく無駄な講演会というものはそうはありません。マメに勉強しておかなければとつくづく感じました。