カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「すべての決まりには理由がある」~校則について達人でありたい

 校則を始めとして、成文化されないものも含めると、学校にはかなりの量の決まりや約束ごとがあります。近代教育だけでも140年近く続いてきていますし、その中で培われてきたものですから、そのほとんどには合理的な理由があるのですが、世間にはまったく理解されていない場合もあります。

 例えばインターネット百科事典「ウィキペディア」の「三角食べ」の項目には、こんなことが書かれています。
 これにより、給食嫌いが発生したり、千葉県などの管理教育が行われていた一部の学校では本来の三角食べの趣旨(“和食をおいしく味わうため”)を逸脱し、児童・生徒を管理するための手段として利用された。

 三角食べはしばしば管理教育のシンボルのように扱われますが、そんなことを言う人は一度、4月の1年生の教室で自由に給食を食べさせてみればいいのです。おかずもデザートも汁物も牛乳も終わってしまい、白米だけが残って「食べられない・・・」と切なそうな顔をする子は、必ず出てきます。白米だけでは私だって食べられません。

「欠席や遅刻の連絡は必ず連絡帳で」というのも、案外理解されていません。電話連絡でもOKということにすれば、教頭先生は朝の仕事がまったくできなくなってしまうといった事情は、説明しないと分からないのかもしれませんし、分かりさえすれば納得してもらえるはずのことと思います。

 決まりだからというだけの理由で、児童・生徒そして保護者が不承不承従っていることもたくさんあるのかもしれません。機会があればそんな話しもしていけるといいですね。

 ところで、こんなことを聞かれたら、皆さんはどんなふうに答えます?
「なぜ、日本の学校は髪を染めたりピアスをしたりしてはいけないのでしょう?」
「なぜ、子どもだけで学区外へ行ってはいけないですか? ◯◯デパートは我が家から5分ほどしか離れていませんし、交通もさほど危険なところではないはずですのに」