カイト・カフェ

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「マラソンと高跳び」~考えるとやたら不思議な二つの競技

 東京マラソンがあって、花のお江戸を3万2000人ものランナーが走ったそうです。
 しかしマラソンというのも、いかにも不思議なスポーツです。

 今回のレースは東京都庁スタートのビックサイト・ゴールだからいいのですが、たいていのマラソンは競技場を出発して42・195km走り、またもとの競技場に戻ってきます。ランニングが「空間の移動」ということであればまったく意味のないことであって、最初からスタートラインに寝転がって時の過ぎるのを待っていた方がよほど合理的です。しかしなぜか、ランナーたちは2時間以上もかけて外を走って戻ってきます。

 ついでに言いますと、走り高跳び棒高跳びというのも実に不思議な競技で、優勝者も最後はバーを落として「失敗」の形で競技を終えます。優勝しても負けるという、実にストイックな競技です。

 結局元に戻るのに無駄に走ってくる、優勝者も失敗で終わる、こんなところにスポーツの本質があるのかもしれません。