今日も雪です。
考えてみたら「雪」などというものを辞書で引くことはありませんので、今日はちょっと調べて記録しておきます。子どもとの話題にしてください。
雪というのは空気中の水蒸気が「水」の段階を通さず、直接凍ったものを言うのだそうです。それが落下の途中で溶けて水になると「雨」、そのまま地表まで落ちてくると「雪」と呼ばれます。
その結晶は六角形を基本とした多様な形をしており、そこから「六花(りっか・ろっか)」と呼ばれたりします。今日、時間があるようでしたら赤沼先生(理科専科)と相談して、見せてもらうといいでしょう。
雪を花にたとえる言葉に「風花(かざはな)」と言うのがありますが、これは初冬のころ、山に降った雪が風に流されてくるもので、普通、降雪として記録されることはありません。
さて、雪は一般に白とされていますが、黄砂地帯である中国では赤または黄色味を帯びた雪も降るそうです。また、昨年2月2日は、ロシアのかなり広い範囲でオレンジ色の雪が降ってニュースになりました。原因は分かりませんが通常の4倍の鉄分を含み、ひどい悪臭がしたといいます。
雪と言えば「雪女」を思い出す人もいるかもしれません。しかし英語でこれを表す言葉はないみたいで、西洋ではむしろアンデルセンの雪の女王(The Snow Queen)の方が有名です。
「雪男」は「スノーマン」と言いたくなりますが、これは「雪だるま」のことだと子どものころ教えられました。しかし今回、それでも気になって調べたらヒマラヤの「雪男」は“an Abominable Snowman(Abominableは忌わしいの意)”というのだそうで、あながち「スノーマン」が間違いだとは言えないようです。もっとも普通はイエティ(a yeti)と現地の言葉で呼ぶのが一般的です。
もう一人有名なのが「白雪姫」。これは英語で「The princess Snow White」。有名なディズニー映画は、題名を"Snow White and the Seven Dwarfs"と言います。
Dwarf(ドワーフ)は北欧神話によく出てくる種族で、大酒飲みで手先が器用であり、鉱夫あるいは細工師や鍛冶屋が主な職業とされています。また屈強な戦士と言うイメージもいつもついて回ります。
言い忘れましたが、白雪姫に出てくる魔女は今では継母ということになっていますが、グリムの原作では実母です。この話では最後に母親が死ぬ場面が出てきます。どんな死に方をするのかは、原作を読んでのお楽しみとしておきましょう。
雪、どうせ降るならたくさん降って、子どもたちと遊べるといいですね。