カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「なにか変ではありませんか?」~本質より些末が大事な社会

 角界朝青龍がプッツンしたかと思ったら、政界で安倍総理がキレてしまいました。相次ぐトップの失墜に、呆然とするばかりです。

 安倍総理の政策、特に教育政策には非常に不満がありましたが、そうした政策論ではなく、政治家事務所が1円単位の会計処理ができないとか、バンソウコウの説明ができないとか、本質とは程遠いところでのミスが続き政権を投げ出すというのも感心しません。

 なにも安倍総理だけが会計処理の下手な政治家を集めたわけではないでしょう。昔からいい加減だった会計に誰かが気づいて、片っ端から見ていったら「あちらも、こちらも」ということだったに違いありません。昔だったらこういうときは無能な秘書の首を二~三人切っておしまいでしたが、今はそうはいきません。

 現代の政治家は、天下国家を語るよりも、細かな事務所経費の説明ができることの方が大切になってしまったのです。
 
 私たちの世界も同じで、つまらない言葉尻をとられてはいけないとか言質を取られてはいけないとか、余計なことばかりに気を使うので、本当に話さなければならないこと(しばしばそれが本質的な問題ですが)の周辺を遠巻きにグルグル回っているだけで、話し合いはさっぱり解決に向かっていきません。
 大切な児童生徒の将来がかかっているというのに、この体たらくです。

 なにかとても大事なことが、どんどん失われていく感じです。