カイト・カフェ

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「9・11から6年」~子どもたちに伝えたいこと

 今日、9月11日は「アメリ同時多発テロ」の6周年に当たります。

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 21世紀の最初の年(2001年)に起きたこの事件を境に、世界はまったく違ったものとなってしまいました。1991年のソ連崩壊から10年、アメリカが一人勝ちを謳歌していた時代から、イスラム原理主義者という不特定多数を対象とする、永遠の戦いに嵌まり込んでしまったのです。

 互いに「正義の戦い」を標榜していますから、やめることができません。金がかかりすぎる、人命が失われすぎる、というのは、「正義」を放棄する理由にはならないからです。私たちの教え子は、すでにこの「テロとの戦い」の戦中派ですから、折に触れて、世界情勢に目を向けさせておかねばなりません。

 日本は1877年の西南戦争以来130年間一度も内戦を経験せず、1945年の第二次世界大戦終結以来62年間、ただの一人も戦争で人を殺さなかった国です。特に大戦後、戦争で一人も人を殺さなかった国というのは、世界に一カ国しかありませんから大いに誇ってよいことです。ぜひとも子どもに伝え、伝統としていきたいことです。機会があったら、話してみてください。

【9・11に関する細かなこと】

  • 合衆国建国以来、アメリカの国土を実際に攻撃した国は日本だけです(ハワイ真珠湾攻撃)。アメリカ本土の攻撃となると、9・11アルカイダだけで、アメリカが大いに傷つく原因のひとつがここにあります。

  • アメリカの警察直通緊急電話番号(日本の110番にあたる)は911です。9・11同時多発テロの際に、それでこの日が選ばれたのではないかと、取りざたされました。

  • 2002年の一周年記念式典の際、被害者の遺児の一人が、マイクの前でひとつの詩を朗読しました。「千の風になって」が世界的に有名になった瞬間でした。