カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「計量記念日」~子どもにちょっとウンチクを垂れてみましょう

 今日は軽量記念日だそうです。解説によると「1951年6月7日、計量法が公布されたのを記念し制定。これにより尺貫法の単位が原則として法定計量単位から除かれた」ということです。

 地理の授業の一番最初に1mものさしを見せて「地球の周の長さはこれ4万本分、ほぼぴったり」という話をするとたいていの子どもはびっくりします(ここでびっくりしなければ前触れがわるいのです)。なぜそんなに正確なのかというと、偶然そうなったのではなく、地球の円周の4万分の1を1mと決めたからです(正確に言えば極点から赤道までの距離の1万分の1)。

 ただし計測された時期より技術が向上したため若干の狂いがあり、現在では北極と南極を通る(経線に合わせた)長さで計ると、地球の円周は約40009kmです。また、赤道で計った地球の全周はこれとは異なっており、およそ40070km、全体はミカン型になっているのです。これは地球が24時間で4万キロ以上という超高速(時速およそ1700km)で振り回されているため、遠心力で膨らんでしまうからなのだそうです。
 ちなみに地球を縮小して1mの完全模型を作った場合、エベレストの高さはおよそ5mm、富士山は2mmです。したがって、全体は思ったほどでこぼこしておらず、ほとんどツルツル状態だともいえます。

 こうした話、ちょっと調べて話してやるだけで、子どもは目をキラキラ輝かせてほめてくれます。
「先生、すごい!」
 さっき調べたばかりの湯気のたつような知識を、偉そうにしゃべっているだけだというのに。