「男子、三日会わざれば刮目(かつもく)して、見よ」という言葉があります。「男子」というのは単に男というのではなく「立派な人」という意味でしょう(「子」にはそういう意味があります)。
「立派な人というのは三日会わなければ三日分の成長があるものだ。だからカッと目を見開いて(刮目して)しっかりと見ておきなさい」といった意味です。
私のように年をとって子どもが本当に羨ましくなるのは、彼らの場合、何をやっても「去年より今年の方がずっといいのだから、来年はもっといいだろう」と単純に信じられるところです。算数も国語も、体育なんててきめんに、「去年より今年の方がずっといいのだから、来年はもっといいだろう」です。私なんて「去年よりこれだけできなくなったから、来年はもっとダメだろう」という世界に生きておりますから。
子どもたちにはそうした喜びを伝えたいですね。キミたちは今そういう世界に生きていて、そういう時代はそれほど長くないのだということ、だから今こそがんばって行こうじゃないか、そういうことをです。