昨日、清掃の時間にぞうきんがけをしていて、人にぶつかり鼻血を出したお子さんがいたようです。清掃もやり方によっては危険です。
無言清掃などそうそうできるものではありませんが、「『黙って掃除をしましょう』と指導しないと、子どもは叫ぶものだ」という思い込みが私にはあります。まだ学校が始まって間もないですから難しい面もありますが、できるだけ早く、落ち着いた清掃に持ち込んで行きたいものです。
本校では5年生と6年教室の並びがとても静かに清掃をしています。けれど両方とも閉鎖されたような場所なので、せっかくのお手本が全体に広がりにくいのです。残念ですね。1年生の教室に行っている児童もよくがんばっていますから、このあたりから広がって行くといいのですが・・・。
それで思い出したのですが、昨日からオランダより体験入学に来ていうる柳沢さんの話によると、オランダの現地校には清掃の時間はなく、柳沢さんもけっこう清掃を楽しみに本校に来ているそうです。
子どもが学校の掃除をやる国というのは原則的に三つしかありません。貧しい(貧しかった)国と旧社会主義国、そして日本です。
日本の場合は清掃を修行とする伝統がしっかり根付いていて、お寺はもちろんのこと、柔道や剣道といった武芸、落語などの話芸などの世界では繰り返し清掃をさせます。寺子屋の伝統を持つ日本では、清掃をおろそかにして教育を考えるのは困難です。本校の清掃、もう一度見つめなおしてみたい点です。