「遅刻の常習犯です。とにかくいろいろな物をなくします。だらしなさは完璧です。私にはどうしたらいいか分かりません」
「間違いなく失敗に向かっている。クラスの道化で、他の生徒の時間を浪費させている。絶望的」
通知票にこんなことを書かれた子はどんな気持ちがしたのでしょう? 持って帰って親に見せた後、この子はどんな目に会ったのでしょう? 何か、可愛そうですよね。
さて、この通知票は受け取った主がはっきりしています。上がウィストン・チャーチル9歳のときの通知票。下がジョン・レノン高校生のときのものです。
文章というものはどう書いても誤解されるときはされます。通知票でドジを踏んで捻りこまれたらこの資料を示し、
「チャーチルもレノンもこんなひどい書き方をされたのに立派に生きました。学校の評価と人間の評価は異なります。学校では私の書いたとおりですが、人間としてはチャーチルやレノンのようになるのかもしれません。どうかこれにめげず、頑張らせてください」
と、そんなふうにフォローしようかと思ったことがあります。
もっともそれで許してもらえるとは思いませんが・・・。
そろそろ通知票のシーズン。所見欄、お互い、心して書きましょう。