①レーニン ③フルシチョフ ⑤アンドロポフ ⑦ゴルバチョフ
②スターリン ④ブレジネフ ⑥チェルネンコ ⑧エリツィン
言うまでもなくロシア(ソ連)の権力者たちです。
そして8人の容貌を思い浮かべると、ソ連のもうひとつの暗黒部分が浮かんでくるのです。
それは何かというと、この8人、非常に深刻なイデオロギー闘争をしていたかのように見えるのですが、実はハゲとフサフサが激しく政権を争っていたに過ぎないという事実です(上の4人がハゲ、下の4人がフサフサ)。
ソ連崩壊とともにこのハゲフサ闘争は終わったかのように思われましたが、新たな権力者となったプーチンもここのところめっきり頭が薄くなり、十分に上のグループに入る資格を得たと言えます。最近プーチン大統領の後継者についてあれこれ噂されていますが、確実なことは、次の大統領は確実にフサフサであるということです。
さて、①から⑦まではソ連時代の指導者で、それぞれ人民委員会議長(首相)とか大統領とかいった政府の要職にありましたが、共産党の幹部としてはほとんどが「書記長」です。そう思ってみると、各国共産党の有力な指導者のほとんどが書記長もしくは書記局長という職についていたことが分かります。
なぜ、共産党では書記という記録係がそれほど重要なのでしょう?
これには理由があります。
まだ共産党が非合法だった時代、誰か一人が捕まって住所つきの名簿が押収され、そこから一斉逮捕というようなことが何度か繰り返されたのです。そのため名簿は名簿作成の責任者、つまり書記長のみの所有とされ、他のメンバーは互いの居場所さえ分からないようにしておいたのです。その結果、いざメンバーを集めようとするとそれが可能なのは書記長だけとなり、必然的に書記長が共産党の中心になっていきます。そこには党内で力を発揮しようとするなら、名簿を手にしなければならないという権力者の思惑もあったのかもしれません。
さて、こんな話をしたのは、市内のいくつかの学校で、名簿類は教頭先生だけが持つことにして一般職員は誰も持てない、とそんなふうにしたところがあると聞いたからです。度重なる個人情報漏洩に危機感をもった一部の動きですが、これでは教員は非合法組織と同じです。
肝心の教頭先生の行方が分からないと、組織はまったく動けなくなります。ホントにそれでいいのでしょうか?
市役所に行くとすべての職員の机の上にコンピュータが乗っています。民間企業のオフィスを見ても、少し大きな会社だとコンピュータのない個人の机というものは見当たりません。そうした現代にあって、教員がくり返しコンピュータを盗まれるということが、多くの人々にとってナゾです。
世間の人々は二つのことを知りません。
ひとつは、学校の職員室には公用のコンピュータが5人に1台程度しかないということ。したがって先生の机の上にあるコンピュータはほとんどが私物だということ。
そして大部分の先生たちが多かれ少なかれ家庭で仕事をするためにそのコンピュータを持ちかえらなければならないということ。
この二つが分かって初めて、やたらとコンピュータを盗まれる教員の日常が分かってくるのです。