カイト・カフェ

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「冬至」~そのウンチクとオランダ冬至

 明日、金曜日は冬至です。
 北半球では一年で一番昼の時間が短い日です。日本では、この日に柚子(ゆず)湯に入り小豆粥(あずきがゆ)やカボチャを食べると風邪をひかないと言われています。

 冬至に風呂というのは、もちろん寒い時期ですので十分に暖まろうという意味もあるのですが、実は「湯治(とうじ)」との音つながりで注目されているにすぎません。更に「柚(ゆず)」も「融通(ゆうずう)が利きますように」という願いが込められているのだそうです。5月5日に「(我が子が)勝負強くなりますように」との願いをこめて「菖蒲(しょうぶ)湯」に入るのと同じ「願かけ」です。

 中国でも宋代から大切な年中行事として祝われ、日本でも長崎の唐人屋敷あたりでは正月と並ぶ大きな行事であったようです。それに目をつけたのが出島に封じ込められてストレスのたまっていたオランダ人たちです。

「実は、オランダでも冬至は重要な行事で・・・」と言ったかどうかは分かりませんが、12月下旬のこの日を盛大に祝うことにしました。もちろん内実はクリスマスですが、日本人も一緒になって盛大にパーティを楽しむようになったようです。これを阿蘭陀(オランダ)冬至といい、幕末まで綿々と続きました。

 何年も続いた阿蘭陀冬至ですから、その間これを怪しんだ役人もいたはずですが、先輩の不手際を暴くのも気が重いし、パーティは楽しいし、ということで目を瞑ったまま230年余りが過ぎたのかもしれません。踏み絵だ、隠れキリシタンだ、はりつけだと、まがまがしい話の多い中で、なんともお気楽な話として私は気に入っています。

 昔の役人にも「柚子」の利く人はいたのですね。