カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「文芸春秋今月号」

文芸春秋」という雑誌は、昔から非常に偏った記事を載せその翌月号で正反対の内容を特集し、二ヶ月続きで考え方のまったく違う二種類の読者の購買意欲をそそるという汚い(?)手を使います。そこで、というわけではないとおもいますが、今月の特集は「子どもを殺すのは教師か親か」です。

 その中でも「家畜化する子供たち」「小学校が暴力教室と化した」は、親と子供が悪いという方向で一方的に書かれた記事で、なかなか面白いので興味のある方は見ておいてください。私の机の前に置いておきます。佐藤先生も持ってらっしゃるので、そちらから見せてもらうのも良いでしょう。

 片方で「蛇口がひねれない」「お尻がふけない」「ボタンがとめられない」子どもが次々と輩出されながら、もう一方で食卓にキュウリを並べたらそれがいつの季節の野菜でどんなふうに花が咲き、どう実るか教える。それだけでは足りいないので、八百屋に行って様子を見たり郊外の畑まで、(自家用車ではなくバスや電車を使ってその乗降の仕方や周囲の風景を学びながら)行って観察させてくる、という超お受験型学習をしている子どもも出てくる現代のすごさ。様々に考えさせられる内容です。