カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「学校の生態系」

 自然界はある一まとまりのバランスをもった体系を有していて、これを生態系といいます。すべてはバランスですから、その一部を変化させるとあちこちが同時に狂ってきます。例えばひとつの害虫が駆除され尽くしたとき、そのおかげでもっと有害な害虫の大量発生を促すことがあるということです。

 人間の行うことの全てはやはり有機的なつながりを持っていますから、一部を動かすと他に影響を与えずには済まされません。私が今考えているのは、教員免許の更新制によって教員の質の向上はおそらく計られるだろが、その負の影響も少なくないだろう、といったことです(100万人の教員の意欲にどう影響するか、教師の身分が安定したものではないと感じた教員志望の学生がどう動くか、100万人の研修のための費用は他の何を削って生み出すのか・・・といったこと)。 

 同様に、クラスの中の問題を解決しようとするときも、行うことが必ずしも正の結果だけを生み出すとは限りません。(紙面がなくなりました)ちょっと考えておきたいところです。