(無題)

 昨日、「S地区 小・中・児童相談所等連絡会」という長い名前の会合に出てきました。6年ぶりだそうです。

 児童相談所の業務内容や家庭裁判所のお話、中学校の教頭からの現場報告などがあり大変勉強になりました。

 中でも、中学校の現場報告には考えさせられるものがあります。

 かつては非行・反抗・集団化・凶暴化といった派手な問題が中心でしたが、目下は広汎性発達障害ADHDなど個別の支援を必要とする生徒への対応、不登校、あるいは家庭の人間関係がうまく行かず家に戻らない子など、個別の、しかも展望自体が開けない問題を数多く抱えるようになったというのです。また心の病気や障害を抱える保護者への対応も、かつては存在しなかった新たなテーマです。

 

 一方、児童相談所には別のテーマがあります。今日、児相にとっての最大の問題は虐待です。一昨年の岸和田事件(中3の男子生徒が食事も与えられず餓死寸前になって発見された)以来、児相が関わりながら虐待死を防げなかった事件が相次ぎ、相談所のあり方自体が批判されからです。非行などではあれほど動きが鈍いといわれる児相ですが、虐待が絡むと最優先で動いてくれる背景にはそうした事情があります。不登校ですら「今日、学校内や民間に不登校対策のシステムがたくさんできていますから・・・」と婉曲に断りを入れるほど、虐待問題に傾斜しているのです。

 そうした話を聞くと、小学校は平和だとか、小学校の先生たちは呑気とかいった話も、あながちやっかみや皮肉ではないという気がしてきます。小学校のうちに何とかしておかねばならない問題を、そのまま中学校に持ち上げてはいないか。今できることは何か、今しなければならないことは何か、もう一度考える必要があると思いました。