「最後の1週間」

 土曜日のスケートクラブ納会、日曜日の田んぼリンク片付け、参加してくださった先生方、ともにご苦労様でした。こんなふうにして、本年度の一つひとつが閉じられていきます。

 平成17年度の最後の1週間、子どもや保護者に言い残したこと、遣り残したことをしっかりと見なおし、伝えるべきことは伝えていかなくてはなりません。子どもの心にしっかり焼き付けておかなければならないことは、もう一度焼き付けておきましょう。

 今月号の雑誌「文芸春秋」に『ルポ最下層社会 改革に捨てられた家族を見よ』というレポートがありました。就学援助の受給率42%というとてつもなく貧しい、東京のある区について調査したものです。夏休みが終わると、痩せて学校に戻ってくる子がいる(休みの間中、ロクなものを食べさせてもらっていない)という地域です。もちろん学力も低く、中学生の9教科中5教科で23区最低、4教科で下から2位といったありさまです。

 その、貧困と低学力の関連について教師たちにインタビューした部分に気が引かれました。

 それによると「貧困と低学力の間には相関がありそうだが明確ではない。しかし非常に強い相関があったのは、朝食を食べているかどうかと学力の関係です」

 これにはなるほどと思いました。

 子育てを経験された先生方にはお分かりと思いますが、朝食を食べさせるというのは、家庭の中でもかなり厄介な仕事です。

 まず、朝食の調理者が他の家族より一足早く起きて作業に取り掛かっていなければならない。次に,子どもたちが決められた時刻に起きてくれなければならない(自分で起きるにしろ,起こされるにしろ)。そして朝から気持ち良く食べられなければならない。そのためには夜更かしをしていてはいけない。遅すぎる夕食や夜食も、朝の食事の敵です。つまり、家族の大部分が決められたサイクルの中で暮らしていないと、朝食を食べる、という活動は上手くできないのです。

 そう考えると「朝食を食べてくるかどうか」はたんなる、エネルギーを入れてくるかどうかということではなく、生活習慣のバロメーターだということが分かります。つまり生活習慣と学力が連動しているのです。

本年度の保健調査では、本校で朝食を食べずに登校した児童は全部で4人(1.4%)、まずまずの成績です。しかしその食事の中身については誰も知らないことです。