カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「懇談会が近づいてきましたが」~私はこんなことに心がけました

 担任の先生については相変わらず忙しい日々が続きます。1学期末、年度末とは異なり、総合所見欄に大量の言葉をつぎ込むこともなく、また一日で全員分の通知票を返すわけではないのでその点ではやや楽とも言えますが、毎日保護者と向かい合うわけですから気苦労は並大抵ではありません。
 私も担任の時は、学校の配分や保護者の希望にしたがってでき上がった計画表を見ながら、この日は気が重いとか、ここの楽な部分にこっちの子を入れたいものだなどと、あれこれ考えながらため息をついたものです。

 さて、懇談会の内容ですが、しばしば、懇談会の席では事実に基づいた話をしましょう、という指導を受けます。私もそう思います。総合展がありますから廊下には図工作品が飾ってあるはずです。その中で特に語るに足る作品があれば心に留めておかなければなりません。テストの綴りもそばにおいておいて、特に力の不足している部分や優れている部分について指摘し、学校としての対応策を語り、家庭にお願いすべきことも整理しておく必要があります。

 前にもお話しましたが、4月に家庭訪問をしてその子に関する一年間の予定と目標を語り合い、12月に懇談会を行って中間報告と仕上げの3学期のすごし方について話し合うという現在のやり方を、私はとても気に入っていました。のっぺりと一年を過ごすより、遥かにメリハリが利いてやりやすいと感じるからです。
 したがって懇談会での語り口調も自然と「ここまでできるようになりました。3学期はこんな点に注意し、学校ではこんな指導をしますから、お家でもこんなふうにしてください」という形になります。ただしもちろん「あらたにこんな心配も出てきています」といった言い方をしなければならないときもありました。

 懇談会の会場の配置ですが、各教室の様子を見ますと教室の机のすべてを後ろに送りだし、広くなった空間のど真ん中に机を2台デンと置き、向かい合って話をされている先生を見かけることがあります。まさに決戦場です。私は自分の子どもの懇談会でそうした席に座らされ、すっかり萎縮してしまったことがあります。担任がすべての保護者と勝負し、全員を打ち負かそうという気ならそれもいいですが、穏やかな話をしたいと思うなら、視線を自然に逃がし合えるような形にしておいた方がよいように思います。

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 私の場合は机6台を図のように組み合わせ、◯の位置に保護者、□の位置に私が座るようにしました。周辺の机は挨拶や着席の際に邪魔にならない程度に広げておき、全体の雰囲気はあまり変えないようにしておきます。自分の机の左に資料を置き、保護者の正面の○のところには花を置いたりもしました。

 私自身は行いませんでしたが、廊下に机を置いて、そこに1年分の学級だよりや、児童の文集や旅行学習のまとめを置くといったことをされた先生もおられます。待ち時間が退屈ですのでよい工夫かと思いました。

 最後に、
 寒い廊下で長時間待つのは苦痛です。1時間年休でがんばって来ている人もいます。約束の時間を守るというのは懇談会の場合も絶対条件でしょう。中にはドアのところに「時間が来ましたらノックしてください」と大きく張り紙をしておられる先生もおられます。それだってアリだと、私は思います。