カイト・カフェ

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「分かるまで教えてって」~そこまではやっているはず

 市校長副校長会がありました。ここでもホットな話題は「学力問題」です。総合的な学習に対する風当たりが強いという話もありました。
 子どもたちは「分かるまで教えて」と本気で願っているという話も出てきました。しかし現実の教師で、子どもが分からないまま授業を進める人もそうはいないでしょう。

 算数ではよく「①分かる ②できる ③すらすらできる」ということを言いますが、「①分かる(例題の題意や解き方が理解できる)」をおろそかにする教師は、まずいません。「②できる(その解き方をもって自分も問題を解くことができる)」がいいかげんな教師も少ないでしょう(ミスター文部省といわれた寺脇研が「指導要領は最低基準ですから、先生は必ず生徒ができるようにします。時間内に済ませることは無理でも、最後には必ずできるようになります」というのはこのレベルの意味でしょう)。 しかし「③すらすらできる」となるとそうはいきません。練習問題やテストで新たな問題に向かった時「すらすらできる」ようになるためには、別の課題があるからです。

 子どもたちにとって「分かる」というのは、ある程度の問題が「すらすらできる」ことをさしていると思われます。問題を前にして全く手が出ないようでは困るのです。

 さて、では全ての児童が(ある程度)「すらすらできる」ようになるには何が必要なのでしょう? 学力問題のひとつのポイントがここにあるように思われます。