さて新学期です。
子どもたちはどん思いを抱えて学校に来るのでしょう? そして保護者はどんな思いで今日を迎えるのでしょうか? 心を澄ませて考えてみましょう。
教育は一面で強烈な心理戦です。今、子どもは何を考えているのか、こう手を打ったらどう反応してくるのか、その反応にどう返したら最良の一手となるのか、そういったことの繰り返しです。
新年度の朝、組替えのなかったクラスの子たちの主たる目的は、久しぶりの友だちに会うことなのかもしれません。組替えのあった学年の子たちは、まず自分が、大好きなあの子と一緒になれるかドキドキしながら学校に来るでしょう。次が担任です。
大好きな子と同じクラスになれた子は大ハシャギで、担任が誰かなんてことは一向に構わないのかもしれません。好きな子と一緒になれなかった児童の一部は、「先生が◯◯先生だからいいや」なんて思うかもしれません。
友だちも担任も「両方とも当たり!」と思っている子は幸せですが、「両方ともハズレ」と感じている子だってきっといます(私はそうでした)。そういう子たちをどう救っていくか、最初の一ヶ月の重要なテーマです。