親子・家族
たった一羽、生き残ったウサギの“ミルク”が突然エサを食べなくなった。 そろそろ死ぬ準備を始めたのかと思ったら、 突然、猛烈にリンゴの皮を食べ始め、やがて元気になってしまった――と、 この話、どこかで聞いたことのあるような気がする。 という話。 【ウ…
十分な環境を築き、手を尽くし――、 それで子どもたちの教養や趣味は出身階層を乗り越えることができるのか。 我が子を使って行った25年に及ぶ研究の結果、 思いもよらないことが分かった、 という話。 【書籍が常にそばにある生活は、子どもをどう成長させ…
昔の一般家庭にありがちな、趣味も教養もない普通の家庭に育った私。 その私がダメなら、自分の子どもにそれなりの環境を与えてみよう。 そうやって始めた「教養ある家庭」の環境づくり。 さてどうなるのか、 という話。 【考えてみたこともなかった友人の家…
自分が趣味だと思って多少の自信をもって取り組んできたこと、 それもじっくり考えてみるとまるで大したことがない。 結局、人は出身階層の影響を逃れられないという ブルデューの理論から脱することはできないのだろうか、 という話。 (上野の森美術館「怖…
結局、子どもたちは年末年始の帰省を諦めた。 私も致し方ないと思う。 しかし結論は同じでも、そこに至った理由は同じではない。 私たちはどれをどう考えたらよいのだろう。 という話。 (写真:フォトAC) 【正月、子どもたちが帰って来ない】 結局、娘の…
いよいよ年賀状も締め切り間際。 毎年、近況報告のような賀状を書いているのだが、 今年はコロナ、コロナ、コロナで、書くことがない。 いったいどうしたらいいのだろう。 という話。 【私のつくってきた三種の年賀状】 12月も20日を過ぎて、いよいよ年…
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。 一方でコロナ感染に神経質な人もいれば、他方に能天気な人がいる。 ほとんど感染者のいない田舎で戦々恐々としている人々がいるかと思うと、 都会では毎日飲み歩いているバカがいる(と田舎人は感じている)。 …
何でも子ども優先に考えればいいというものでもないだろう。 中にはとんでもない要求だってある。それは絶望からの叫びだからだ。 もう親にできることはない。 ここに至って必要なのは、第三の男と応援小人である。 という話。 (写真:フォトAC) 【親も…
先週9日(水)のクローズアップ現代プラスに登場したひきこもり当事者たち。 彼らのことがまた理解できなくなってきた。 彼らの言っていることは一見あまりにも幼い。していることも子どもじみている。 それなのに“未熟”という印象がまるでないのだ。 とい…
「ひきこもり」については先週から今週にかけて7日間にわたって扱ったので しばらく考えないつもりでいた。 ところが9日(水)のNHK「クローズアップ現代プラス」で重要な問題を扱っていたので 少し紹介しておこうと思う。 今日は紹介だけで、それをど…
現代の親の責任は不条理に重い。 しかしどんなに気を遣ったところで、どこかで子どもを傷つけているものだ。 だったらいざというとき、それが傷とならぬように日ごろから愛ある言葉で満たしておこう。 それが唯一の言葉の中和法であり、愛情貯金なのだ。 と…
ドラマでは父の死と遺言が子の回生を促す。 しかし現実にはそんな急な転回はあり得ない。 長い時間がかかる。 しかも時間のかかることの意味を知らないと、さらに時間がかかる という話。 (写真:フォトAC) 【父親の死と子の回生】 NHKドラマ「こもり…
昔の親は偉かったとか、きちん子育てをしていたとかいった話が出てきたら、 蹴飛ばしていい。 昔の親はほとんど何もしなかったからうまくいったのだ。他の人がやった。 現代の親は子どもの人生にとってとんでもなく重要な存在になってしまった。 だから、言…
子どもの学業やスポーツにおける成績を伸ばすために多様されるアメとムチ。 それにどの程度の効力があるのか。 注意しなくてはならないのは、アメにもムチにも限界があるということだ。 しかもその限界は思ったよりも間近なところにある。 という話。 (写真…
親は親になるための教育を受けてから親になるわけではない。 しかしそれにしても、その拙さにしばしば呆れる。 守れない約束、守らせることのできない指示。 だったら最初からしなければいいのに。 という話。 (写真:フォトAC) 【ウソを補強するメラビ…
NHKドラマ「こもりびと」の主人公の父親は、常に息子を叱咤激励してきた。 一見それは悪いことではない。 しかし必ずしも良いことにはならない。 叱咤激励するためには、前提条件があるのだ。 という話。 (写真:フォトAC) 【ひとはどこまで叱咤激励…
高年齢層の引きこもりを描いたNHKドラマ「こもりびと」 そこには典型的な引きこもりの家族の姿が映し出されている。 長い時間の中で子どもの心が少しずつ切り刻まれていく、 家族全体が静かに崩れていく、そして数十年―― という話。 (写真:フォトAC)…
30年を1単位と考える「世代」。 それを基準に私たちの育ってきた世代、娘たちの育ってきた世代、 そして母たちの育った世代を見比べると, 意外なものが見えてくる。 という話。 (写真:フォトAC) 【世代】 「世代」という言葉は「ゆとり世代」とか「…
母が93歳になった。大変なことだ。 ところで、老人にこそ、 「キョウヨウ」と「キョウイク」は必要だという。 何のことか分かるだろうか。 というお話。 (「ひとりぼっちの老後」フォトACより) 【母が93歳になる】 今日、7月7日は母の誕生日です。昭…
久しぶりに二人の孫にあった。 特に1歳のなったばかりの下の子は、まるで違った子に育っていた。 しかも兄とも、顔以外は全く違っている。 出産ガチャ――子どもは生まれたとき、すでにたくさんのものを持っている。 というお話。 (「寝転ぶ赤ちゃん」フォト…
普通の家庭なのに子どもの居場所がなくなるのはなぜだろう。 子どもは親をどうみているのだろう。 親と子の双方の立場から、 どうしたら居場所ができるのか、考えてみる。 というお話。 (「滑り台で遊ぶ家族」フォトACより) 【普通の家庭に子どもの居場…
子どもは、初めから異なった性格をもって生まれてくる。 親にも、親になって初めて知る自分の性格というものがある。 その組み合わせは千差万別、さらに他の要素も加えて複雑になる。 だから、 子どもの「居場所」をつくりやすい組み合わせと、そうでない組…
新型コロナ対策の外出自粛がゲーム依存を増やさないかと心配される中、 プロ・ゲーマーをめざすことで免罪符を手に入れようとする子どもたちが出てきた。 eスポーツも国体の中で開かれるようになった。 さて、この状況をどう考えていったらいいのだろう。 …
新型コロナ事態のために会えずにいるうちに、 孫のイーツはどんどん成長していってしまう。 同じ時間を、年寄りの私は静かに老いの階段を下って行く。 しかしそれだって、案外悪くない。 というお話。 (「つかまり立ち」フォトACより) 【コロナで会えな…
いつに再開されるかわからない学校教育を待ってイライラするより、子の技術家庭科能力を高めて、近い将来、自分が楽をできる道を探る方がいい kieth-out.hatenablog.jp
今年起きた老人による二つの大きな事故・事件。 「東池袋自動車暴走死傷事故」と「元農水事務次官長男殺害事件」。 もちろんよそ事ではないが、我が身に置き換えたとき、 どう対処したらよいのか。 という話。 (「夕空と木の側のベンチと老人」パブリックド…
金曜日の深夜に倒れて 4日かけてウサギは死んだ 時間に余裕のあった分 家族として できるだけのことをしてあげることができた 私もそんなふうに 程よく病んで 程よく迷惑をかけ きれいに死んで行きたいものだ という話。 (シーナの結婚式の引き出物に添え…
最初の危機から一カ月余り ウサギの死は目の前に迫った しかし命は簡単には消えない 死ぬためにもやらなければならないことはあるのだ それがどんなにたいへんでも という話。 (カフェ=4歳のころ) 【ついにその時が来た】 普段、私は夜の時間を実家で過ご…
カフェは私のウサギです 7年前に我が家にやってきました その小さな生き物が 弱って 死ぬまでの日々 (カフェ:4歳ごろ) 【ウサギが我が家に来た経緯】 飼いウサギのカフェが月に向かいました。 ピーター・ラビットのモデルとなったネザーランド・ドワー…
結婚式のために岩手まで行くことになった せっかくのことだから観光も そう思ったが行きたいところがたくさんあって計画が立てられない ところが秘策があって それですべてが一発で決まってしまった というお話。 (photoAC より) 【旅行計画が立てられない…