親子・家族
11歳になった我が家の飼いウサギのミースケ、 老衰が急速に進んでいる。 もはやトイレの位置も分からなくなり、 自由に部屋を歩き回ることもできないのだ。 という話。(写真:フォトAC) 【三羽のウサギ】 ミースケ(本名:ミルク)という名の我が家のウ…
盆にも暮れにも双方の実家へ揃って行かないとして、 生涯、助けることも助けてもらうこともない人生を歩んでいけるのか、 援助しもらわなくてけっこう、面倒も見ない、遺産もいらない――。 そんなこと言わず、アルバイト気分で二日ほどがんばればいいだけじゃ…
若い夫婦にとって互いの実家を訪うことは気の重いことである。 因習を捨て、独立した家族として生きようとすれば、 そこには“双方の実家に行かない”という選択肢も生まれてくる、 ――そうだろうか? という話。(写真:フォトAC) 【「なんで盆暮れに夫の実家…
ちょうどいい人生の終わり方というものも追求しきれない。 将来に不安があったとしても、打ち切るわけにはいかないからだ。 なぜそんなことを考えたのかというと、 具体的に家族関係が変化してきて、私は急に心配になってきたのだ。 という話。(写真:フォ…
初めての“子どもが帰省しない正月” そこではっきりと気がついた。 もうあの子たちに私は必要ない、 ずっと前からそうだった――と。という話。(写真:フォトAC) 【子の不在】 今年の年越しは95歳の母と私たち夫婦の3人だけでした。1年前、2022年の正…
人権を守ることへの厳しすぎるほどの姿勢は欧米に由来する。 しかしその欧米は、決して弱者に甘い国々ではない。 その欧米の厳しい基準をもって日本に被せれば、 日本の子どもは大人社会を生きていけない。 という話。(写真:フォトAC) 【高い人権意識はど…
子どものいない家で夫が亡くなる。しかし遺産の半分しか妻のもとに残らない。 財産の少ない家で、わずかな遺産を巡って血みどろの兄弟争いが起こる。 それらすべては、 故人が生きているうちに、やるべきことをやっておけば防げたはずのことだ。 という話。…
父親の思い込みから発生した岸和田の女児置き去り死事件。 最後の砦はクラス担任の欠席連絡だったはずだ。 しかしなぜそれができなかったのか。 そこにはおそらく相応の理由がある。という話。(写真:フォトAC) 【欠席確認、ほんとうに忘れただけなのだろ…
もっともカウンセリングに向かないはずの親にしか、もっとも有効なカウンセリングはできない。不登校の回復の過程は、親が優秀なカウンセラーとなる過程なのかもしれない。という話。(写真:フォトAC) 【不登校の着地点】 不登校の指導の場で「登校するこ…
スマートウォッチは、どうやら個別化されるべきものなのだ。スポーツ用、デスクワーク中心の生活者用、そして高齢者用。いずれも可能性は大きいが、果たして人間はそれで幸せになるだろうか。という話。(写真:フォトAC) 【お金を積めばできること】 5万…
校則にしろ家庭内の決まりごとにしろ、それらにがんじがらめになって苦しむ子たちがいる。一方で、同じ境遇にあってもまるで苦にならない子たちもいる。彼らの意識しなくてはならないルールが、あまりにも単純で数少ないからだ。という話。(写真:SuperT) …
優秀な親は、子どもに何か与える前に考える。そうでない親は、与えたあとで考える。1度許したばかりに5つも禁止事項が生れる場合があるからだ。しかしもちろん、そうならない場合だってある。という話。(写真:フォトAC) 【優秀な親はこんふうに考える】…
将来に向けて今から準備することは大事だ。しかし何もかも経験しておけばいいというものではない。酒だってタバコだって、ゲームだってファッションだって、早く始めればいいというものではないだろう。という話。(写真:フォトAC) 【子どもに酒の飲み方を…
子育ての指南書はいくらでも出ているが、細かく具体的な部分となるとかなり厄介だ。小遣いをどうするか、勉強をどうさせるか、ゲームとどう向き合うか。それらは結局、親の能力に関わるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【子どもの小遣いをどう考えるか】…
「ありがとう」や「ごめんなさい」を強要すると、心ない子どもが育つ、放っておいても感謝の気持ちが高まれば「ありがとう」言う子になる――と、ネット上にはトンデモ学説がいくらでも飛び交う。しかし「ありがとう」も「ごめんなさい」も文化なのだ。文化で…
日本の教育は不空羂索観音のように、強制力をもってしても子どもを高めようとしてきた。しかし平成以降、あまりにも手を広げすぎて教師たちは疲弊し尽くした。そして子どもたちも、学ぶこと・成長することに、飽きはじめている。という話。(写真:フォトAC…
ひとつの事象をとっても、親たちの反応はさまざまだ。学校以上のことができる親もいれば、全く無力な親もいる。しかし個性重視の時代だ。学校の呪縛を逃れ、親たちよ、子どもとともにがんばれ!という話。(写真:フォトAC) 【本来家庭でつけるべき力を、家…
日本にゲイツやジョブズが生れないことに苛立った政財界は個性教育の名のもと、子どもが本来持っている力を保護・伸長させる教育に舵を切った。しかし子どもの「本来の力」の大部分は、親からもらった遺伝的・環境的資質だ。それが少なすぎる子は必然的に親…
夫婦は一対一体のものであって互いに補うべきものだ、それはいい。 しかし役割分担をしっかりとして30年も過ごすと、 分担しなかった部分のスキルは著しく低下する。 人生の終末期、互いの弱い部分を補強し合わなくてはいけないのだが――、という話。 (写…
結婚は生まれ変わり、親であることは絶え間のない脱皮を繰り返すことだ。 もちろん変化に結婚や子どもは必須ではないが、私は息子の結婚を喜んでいる。 そして妻になってくれる人にささやかな願いがあり、 そのために息子の保証書を書いた。という話。 (写…
子の結婚を機に、親子の関係はさらに離れていく。 子どもは一人前になり、子が子でなくなっていく。 いよいよ最後だ。あとは未来の配偶者に託すしかない。 推薦状のひとつも書いて、よくお願いしておこう。という話。 (写真:フォトAC) 【娘と息子の親子…
長男が結婚を決意し、相手のお宅に挨拶に行った。 そう言えば8年前、長女の婿が挨拶に来た時は、 石のように固まった若者を支えるのが大変だった。 長男はうまくやれただろうか。そして我が家に来るときは・・・、という話。 (写真:フォトAC) 【長男の…
新1年生の孫のハーヴが3月末にコロナ感染し、入学式に出られなかった。 それも可哀そうだが、自宅療養の10日間(家族の待機は8日間)、 家族全員がカンヅメ状態でほんとうにたいへんだった様子。 国内も世界も規制緩和へ向かっていく中での厳しい療養生…
親として、教師として、先輩として、常に正しい言葉の使える天才がいる。 ただし凡人は真似できない。ただ学ぶだけだ。 天才や先達の技を学び、訓練して使えるようにしておく。 そのためにはいつも誰かのそばにいて、教えを乞うしかないのだ。という話。 (…
ウクライナの取材から戻った若きジャーナリストの記事を読み、 その誠実で勇気ある態度に感心した。 この人はどんな育ち方をしてきたのだろう。 そのヒントは記事の中にあった。親たちがそのように生きてきたのだ。という話。 (写真:フォトAC) 【ウクライ…
94歳の母が昨年11月からデイケアセンターへ通い始めた。 私はコロナ禍のために見学もできていないが、 そこにはさまざまな人たちがいるらしい。 しかしそこにいる自分を、母は受け入れられない。という話。(写真:フォトAC) 【年寄りに必要な「きょう…
年末年始、直接の私の家族8人が揃った 二年前は娘一家が婚家で過ごしたため 実はこれが3年ぶり 久しぶりの全員の顔を見ながら 家族の歴史について考えたという話。(写真:SuperT) 【ようやくそろった我が家】 今年の私の家の新年は8人家族でした。 昨年…
「愛は惜しみなく奪う」というがそうではない 愛は惜しみなく与えるものだ――しかし何を? それはその人の持っているものの中で最も貴重なもの 現代においては「時間」だという話。 (写真:フォトAC) 【О・ヘンリー作『賢者の贈り物』】 クリスマス・イブで…
ここしばらく、年末に喪中はがきをもらうことが多くなっている。 同世代の友人たちにとっては、ちょうど親たちが亡くなる時期だ。 しかし時に、下の世代の訃報が届くときもある。 やはりひとを大切にしようと思うのはそういうときだ。という話。 (写真:フ…
眞子内親王が結婚され、小室眞子さんとなった。 私は年齢的に、むしろ秋篠宮夫妻に感情移入する。 子どもは思い通りの育たぬものだ。 しかし育てたようには、育つ。という話。 (写真:フォトAC) 【内親王の結婚】 秋篠宮家の長女、眞子内親王が結婚され…