カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「現代のジョニーはいかにして戦争に行ったのか」〜現代の「テロリスト群像」

ドルトン・トランボ監督の「ジョニーは戦場へ行った」は私がこれまで見た中で最も後味の悪い映画のひとつです。作品のできがよくないのではなく、最高級の反戦映画なのですが、多くの名作が心に切々と訴えて来るのに対し、「ジョニーは〜」はじかに内臓に訴…

「それぞれの生き方」〜人は定年を迎えるとどうなるのか

昨日の続きです。 50年近くも続いた仲と言っても男同士です。互いのことを細かく詮索したり家族の話を聞いたりいったことはめったにありません。 私は昔、この人たちは私が困っていても助けてくれないんじゃないかと思ったことがあります。“助けて”と言え…

「昭和は遠く・・・」〜年寄話と昔のこと

先週の土曜日(5月27日)、古い仲間との飲み会がありました。高校時代の同級生を中心に、もう50年近く付き合っている仲間です。 構成メンバーは11名。一か月おきに飲み会を開いてい、年に一回は小旅行をしたりしてきましたが、子どもが大きくなってし…

「タバコとがんの話」〜楽観と悲観と懐疑の狭間で

明日5月27日は、いわゆる「神戸連続児童殺傷事件」の三人目の被害者が、無残な遺体となって発見されて20年目にあたる日だそうです。 この事件は少年法の問題や事件報道のあり方、目撃証言の信ぴょう性や専門家と称する人々のいい加減さなど、さまざまな…

「車が突然、目の前に降ってきた」〜あれほど言ったのに自分がコリジョン・コース現象にはまる

常々「注意しましょう」と申し上げているにもかかわらず、畑のど真ん中の丁字路で車にぶつかりそうになりました。 後部座席左に座っていた89歳の母が「止まって! 止まって! 止まって!」と叫んだので慌ててブレーキを踏んだのと、相手の車の運転者(女性…

「発達障害に関わる用語の問題」〜発達障害に関わる用語が定まらない件について  

昨日お話ししたNHK「発達障害〜解明される未知の世界」の中で、発達障害の説明として「ASD(自閉スペクトラム症)」「ADHD(注意欠陥・多動症)」「LD(学習障害)」と分類して下のように重なり部分も含めて図で示していました。 その中で問題になるのは「ASD(自…

「発達障害を理解することの難しさ」〜NHK「発達障害〜解明される未知の世界」を見て

21日(日)夜9時から放送された「発達障害〜解明される未知の世界」は私たちがよくかかわりあう子どもたちの世界を、目に見える形にしたという点でとても意味ある番組でした。 具体的に言えばADHDの子どもが教室でボンヤリ過ごす様子をアニメで追った部分…

「誰が子どもの歯をボロボロにしたのか」〜虫歯治療のジレンマ

まだ教員になりたての頃、研究授業で訊ねた田舎の中学校の教室で、後ろの掲示板に「うしの数」という模造紙に書いた汚いグラフが貼ってあったことがありました。 さすが山の学校、牛の数が話題になるのかと思いながら、中学校なのになぜ「牛」がひらがななの…

「更新しました」

「キース・アウト」 2017.05.20新たな連休「キッズウィーク」政府検討 夏休みは減る? *スマートフォンではうまく移動できない場合があります。 リンク先の下の方に記事を探してください。

「外に出してもダメ、結局、問題は本体だ」〜小学校教諭の約3割、中学校教諭の約6割が「過労死ライン」⑤最終

先週金曜日の日本テレビ「スッキリ!!」とNHK「金曜イチから」に端を発した今回の記事、書いているうちにきっかり一週間がたってしまいました。あれ以来教員の過剰労働を後追いする番組はなく、今回もこのまま忘れられてしまうことでしょう。「どんなに苦し…

「部活動を支持する人々の言い分」〜小学校教諭の約3割、中学校教諭の約6割が「過労死ライン」④

部活動がニュースになるのはろくな時ではありません。 まず一番多いのが体罰、続いて部員同士のいじめ・暴力。活動中の事故、教員への顧問の強制、生徒への入部の強制、過剰勤務・過剰練習による心身の疲弊、全体としての学校教育と生徒への悪影響――「ブラッ…

「部活は教員の本来業務ではないのか」〜小学校教諭の約3割、中学校教諭の約6割が「過労死ライン」③

月曜日に 、 教師本来の仕事が教科教育だけだというなら、登下校の指導や深夜の見回り、万引き指導や校外で起きた暴力事件、いじめ問題への対応も「教師本来の仕事」ではありません。入学式や卒業式、修学旅行、給食指導だって本来業務ではなくなります と書…

「部活顧問の授業レベルは低いのか?」〜小学校教諭の約3割、中学校教諭の約6割が「過労死ライン」②

部活顧問といえど放課後までは学級担任であり同時に社会科や数学といった教科を教える教科担任です。そこで過剰な部活動が教科指導に影響を与えるのではないかといった問題が出てきます。しかし部活動があるから十分な教材研究ができない、授業のレベルが下…

「部活動の行方」〜小学校教諭の約3割、中学校教諭の約6割が「過労死ライン」①

先週の金曜日、朝の情報番組「スッキリ!!」(日本テレビ)と夜の番組「金曜イチから」(NHK)はともに中学校の部活問題を扱っていました。 4月28日に発表された文科省の調査で“小学校教諭の約3割、中学校教諭の約6割が「過労死ライン」に達していた”…

「日本人というブランド」

一昨日のスポーツ報知(web)に【鹿島】レオ・シルバ『裁定が下された後に謝られてもそれは無意味』 という記事がありました。 問題の内容は4日の浦和―鹿島(埼玉)戦で、浦和の森脇良太選手が鹿島アントラーズのブラジル出身レオ・シルバ選手に「くせえん…

「一人で生きる人生」2

昔、高校時代に同級生から聞いた話ですが、彼の両親はその昔、あわや相手の顔も知らないまま結婚式当日を迎えそうになったそうです。仲人夫妻がそれではあまりにも可哀そうだということで、式の前日、夫が新郎を、その妻が新婦を伴って路上をすれ違う形で互…

「一人で生きる人生」1

私は自分が死ぬ日のことを、こんなふうに考えています。 どんな死に方をするのかは分かりませんが、死んだ後の道筋ははっきりしています。長い道のりを歩き、三途の川を渡り、35日目は閻魔大王の査問を受けるのです。閻魔大王――両脇に司録・司命(*1)を…

「教師の休憩時間」〜先生たちは休めない

ネットに、 news.yahoo.co.jpという記事がありました。 執筆者の内田良さんは名古屋大学大学院教育発達科学研究科の准教授ということですが、教育学の研究者にはめずらしい現場主義者で、しばしば学校現場から良い素材を拾っては論述されます。 今回の「『学…

「師匠の矜持」〜弟子に恥をかかせたくない

ゴールデンウィークが終わりました。普通の生活の再開です。 あまり意識されませんが以後、「国民の祝日」は7月の「海の日」(今年は7月17日)までありません。有名な「のび太の嫌いな6月」を挟んで丸二ケ月、土日以外の休日がないのです。「全然休めな…

「更新しました」

「キース・アウト」 2017.05.06 部活指導者の国家資格検討=外部人材を積極活用へ―自民 *スマートフォンではうまく移動できない場合があります。 リンク先の下の方に記事を探してください。

「更新しました」

「キース・アウト」 2017.05.05 小4の口に給食押し込み、嘔吐させる 50代教諭 富山

「私には世界が分からない」〜ニュース番組の“専門家”たちの言うことが理解できなくなってきた

明日からゴールデンウィーク後半、5連休になります。サンデー毎日な私も一応世間に合わせて、ブログを5連休にして休み気分を満喫したいと思います。 というのは最近、テレビや新聞を見ていて気持ちを揺すぶられるようなニュースが山ほどあるのに、そのほと…

「更新しました」

「キース・アウト」 2017.05.01小中学校の教員には子供の教育に専念させよ:教員勤務実態調査まとめ

「ゴールデン・ウィークなんてなくていい」〜と先生たちが言っています。

5月になりました。 ゴールデンウィークの真っ最中です。今日明日頑張ればあとは5連休。頑張りましょう。 ところでそれは、今日明日二日間を休みにすればなんと9連休だったということで、企業の中にはそんな計らいをしているところも少なくないのかもしれ…