2010-01-01から1年間の記事一覧
10月の最後に「自分が百姓の子孫であることに非常に誇りを持っている」と書きました。今日はその続きです。 日本の集落の形態のひとつに「隠田百姓村(おんでん・ひゃくしょう・むら)」というのがあります。これは人里はなれた山の中にある集落で、平家を…
(何を書いたらいいのか、アイデアが枯れたので、今年の4月のことを書きます) コピュータが突然起動しなくなって、電源は入っているもののリカバリ・ディスクも動かないフロッピドライブも反応しない、完全なお手上げ状態になってしまいました。こういう場…
女優の広末涼子さんが今度再婚する(再婚した?)キャンドル・ジュンという人に興味があります。耳に動物の角をさしたり全身の入れ墨といったものが、以前見た映画「蛇にピアス」に出てくる「シバさん」という主人公にそっくりだったからです。もしかしたら…
「あっと驚く衝撃映像」といった番組が好きで「衝撃映像」という言葉を見ただけで自動的にチャンネルを合わせるクセがあります(ただし先月の編成替え特番では数が多すぎて、最後はさすがに食傷気味でしたが)。その多くはアメリカやイギリスから買いつけた…
文化の日の早朝、何の気なしにNHKテレビをつけるとの佐々部清さんという映画監督が、自身の作品について語っていました。「半落ち」の監督さんだそうです。ただし私はこの監督の映画を一本も観たことがなく、名前にも記憶がありませんでした。その監督の…
政府やマスコミが繰り返す「教師の教育力の低下」といったたわごとに耳を貸す必要はありません。昔の先生は立派だったというのもウソで、正しくは「昔の先生にも偉い人はいた(そしてもちろん今もいる)」と言うべきです。 フィクションではありますが夏目漱…
研究授業などで指導案を考えているとき、私は“指導案”という文書自体が非常に好きなのだなと思うことがよくありました。考えるのも好きですが、指導案そのものが好きなのです。 よく練れて一分の隙もなく、論理的で、読んだだけで「ああ、この指導案なら確実…
土曜日に妻につき合わされて◯◯市の量販店に行ってきました。まじめにつき合うと大変な人(何しろ彼女は陳列棚の間で、突然ロボコップみたいに直角に曲がったりしますので容易に追跡できないのです)なので、少し商品を見てから入り口付近でなんとなく時間を…
11月になりました。 日本の旧暦では11月を霜月(しもつき)と言います。霜のおりる月という意味で間違いないでしょう。 英語ではNovember(ノーベンバー)、「9番目の月」という意味です。古代ローマの暦では3月が最初の月ですので、11月は9…
日本人の姓(苗字)はどれくらいあるのか。これに関する正確な数は分かりませんが、平成9年(1997年)発行の「日本苗字大辞典」本には291129件載っているのだそうです。およそ30万件。それに対して姓の本家中国の場合は4100件ととんでもな…
その子は小学校5年生で担任したとき、すでにかなり厄介な感じでした。基本的にはそこそこ能力のあるまじめで素直な女の子なのですが、とにかくキレ易い。非常にエキセントリックで感情の起伏が激しく、そうかと思うと突然プツンと切れて教室を飛び出す、部…
おそらく2年ほど前ぐらいこと思うのですが、病院で患者を指していう言い方が突然、「患者さん」から「患者さま」に変わりました。そのことを毎年2月に行っている人間ドックで酷い違和感とともに知りました。しかも椅子に座っている私に対して、看護士は何…
教員でなかったらもっと楽だったろうにと思ったことにひとつに、自分の子への命名があります。何しろ何かの名前を思いついたとたんに同じ名の元教え子の顔がちらつき、「あんなふうになったらかなわん」とか「あの子の名前をもらったら名前負けしそう」とか…
今日、10月25日はパブロ・ピカソの誕生日です(1881年)。 史上稀に見る多作の芸術家で、生涯におよそ13500点の油絵と素描、10万点の版画、34000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作したといわれています。 ピカソの作品は分かりにく…
200万部ものミリオンセラーとなった「だからあなたも、生きぬいて」(講談社、2000)の著者大平光代さんは16歳でヤクザの妻となり、離婚後29歳で弁護士、38歳で大阪市助役、44歳で龍谷大学客員教授に就任というとんでもないツワモノです。 背…
小学校図工の授業を見てきました。木工クラフトの授業でしたが、これを見ながら「造形遊び」の面白さ楽しさが初めて分かった気になりました。あれは子どもにしかできないすばらしい芸術です。家に持ち帰ったとき、保護者は一緒に喜んでくれるでしょうか? さ…
「学校の常識は社会の非常識」ということについてお話ししようと思い、少しネットで調べてみました。やってみると検索ではかなりヒットするのですが、いずれも「学校の常識は社会の非常識と言われますが、注意しましょう」みたいな話ばかりで具体的な非常識…
昨日のブログで「学校というところは子どもたちの成長にとって必要なことは、必ず残る自然のシステムを持っている」と書きました。これを私は「学校智」と呼んでいます。 学校智は困ったことに量も種類もが多すぎて、その智に従っている教員自身でも分からな…
十数年前何かで読んだ学校教育批判。 「学校では未だに音読というバカげたことが行われている。先生に指名された生徒が一人ひとり起立して、一文ずつとか一行とか読まされるのである。明治以来の伝統のようだが、なんとむだなことをと呆れかえる。いったい今…
民俗学者の柳田國男は日本人の世界観として「ハレとケ」の概念を提唱しました。「ハレ」は漢字で「晴れ」と表現され、「晴れの日」「晴れ着」といった言葉があるように祭儀・年中行事のような非日常を表し、「ケ」は日常を表します(明治以前は「晴れ着」に…
超氷河期といわれた就職戦線がしばらく良かったと思ったらリーマンショック以来また最低の状況になっているようです。ほんとうに深刻だと思うのはひとりで60社も回って内定が出ないと、学生は根本的なところで生きる自信を失ってしまうことです。希望のレ…
私はかなり熱心なネット・サーファー(今はこんな言い方はしないか)で相当な時間をコンピュータの前で過ごします。しかしそうやって有用な情報だけを集めていられれば良いのですが、時にはどうしようもないガセネタを掴まされたり、精神衛生上良くない、イ…
「イジメは絶対に許さないという毅然とした態度が必要」という言い方があります。理念・態度としては分かります。しかし“絶対に許さない”と言ったにも関わらず、子どもがイジメをしてしまったらどうしたらいいのでしょう。 それが20年以上前なら簡単です。…
昨日の朝お話すればタイムリーだったのに一日遅れてしまいました。せっかくのダブル受賞ですので、ホットなうちに子どもたちにも話しておけば良かったのですが。 せめてノーベル賞が世界最高峰の賞であることや、ダイナマイトの発明者であるノーベルの遺言に…
ニコラス・ハンフリー(1943―)というイギリスの心理学者は心理学がいつまでたっても人間の心を解き明かさぬことに嫌気がさして、ある日アフリカのルワンダに出かけ、そこで3ヶ月間、ゴリラと生活するようになります。ハンフリーのテーマは「ゴリラの脳は非…
大阪地検特捜部の前田某が証拠品のフロッピーディスクを書き換えた問題が、連日トップニュースとなっています。 もちろん犯罪捜査の最初の段階で証拠の一切合財を持っていってしまう検察が、その証拠を作り変えてしまうというのはたいへんな犯罪です。そのよ…
尖閣列島の問題に関わって「外務省の見通しに甘さはなかったのか」という問いかけに前原外相が「外務官僚は非常に有能で、あらゆる可能性を考えて対応していた。その意味で、今回のとは想定内のことだった」といった発言をしていました。良いことだと思いま…
最近、教師や教育関係者が不用意に子どもを傷つけて謝罪したといった新聞記事がやたら目につきます。 道徳の授業の最中に担任が誘拐されたことにして「脅迫状」を作らせた(新聞から文字を切り取ってみんなで脅迫状を作成する)とか、幼稚園バスの運転手が昔…
日本では旧暦10月を「神無月」と呼びます。由来についてはいくつかの話が伝わっていますが、一般には、出雲(島根県)の出雲大社に全国の神様が集まって一年の事を話し合うため、出雲以外には神様がいなくなる月だからと言われています。そのため日本全国…
その生徒は、私が2番目に持ったクラスの子で、大したことはできないながらちょっとした小悪党で、喫煙・万引き・バイクの乗り回し・深夜徘徊と、およそ中学生の不良ならやってみたくなりそうなことは一通りやったような子です。 両親は専業主婦の母親と教員…