カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「J・F・Kの言葉、私の言葉」~たぶん言えないが、いつか保護者に言ってみたい言葉

今日、5月29日はジョン・F・ケネディの誕生日(1917)だそうです。 ケネディと言えばまず思いつくのは1961年1 月20日の大統領就任演説です。中でも「祖国があなたに 何をしてくれるかを尋ねてはなりません。あなたが祖国のために何をできるか考えて欲しい…

「ひれ伏す空間」~最高裁判所

来週予定されている6年生修学旅行のプログラムに「最高裁判所」があります。私はこの場所がとても好きなので、少し話しておきます。 最高裁の審理は、原則として高等裁判所で行われた裁判の結果に不服な当事者の上告によって始まります。最高裁判所に対する…

「学校というミラクル空間」~いろいろ妙な動植物が持ち込まれる場所

学校というところは不思議なところで、子どもたちによっていろいろなものが持ち込まれますまれます。しかし大人も負けじとさまざまなものを持ち込みます。 赤木先生が職員室の机の上の小皿の中で育てているのは、「ハナイカダ」という名の植物です 。なんと…

「学ばないことはできない」~大人になってから、恥ずかしい思いをしないための教育

大人になっても、米の銘柄を知らなかった。何も知らないことにあきれた先輩が「アキタコマチもササニシキも知らんのか? じゃあコシヒカリは? トチヒカリは? トチノウミくらい知ってるだろ。タカノハナは? ワカノハナは?」と、ここまできてやっとからか…

「免許更新制度のヤバ!」~思ったよりも大変なものかもしれない

土曜日に教員免許更新制に関する講習会に行ってきました。昨年の11月に分厚い冊子が回覧されましたが、右から左へという感じでざっと見ただけなのでよく分からなかったのです。 今年度は昭和30年度、40年度、50年度生まれの教員の講習開始年にあたり…

「教師は生徒を愛している。その当たり前の姿を見てもらいたい」~高校に入学して一カ月で亡くなった生徒の葬儀にて

祭壇に送り主が「祖父」「祖母」と書かれた供物のある葬儀というものに、初めて出席しました。それだけでも涙を誘う式でした。企業や組織の名がほとんど見えないというのも珍しい風景です。 遺影は、あまりにもあっさりとしたTシャツ姿で、確かに、考えてみ…

「理想郷の名前」~どこかで聞いたものばかり

ひところ特定の場所や施設を「◯◯トピア」と名づけるのが流行った時期があります。「トピア」というのは場所などを表すラテン語で、英語でいえばwhereに相当する言葉のようです。同じくラテン語で「〜ない」を表す言葉は「ユー」で、そこからトーマス・モアは…

「項目が多い方が覚えやすいこともある」~夜の職員室で教材研究に取り組むひとから教えられたこと

夜の職員室で机に向かい、中澤先生がウンウン唸っています。 何をしているのかと覗いてみたら、日本地図に番号を入れ、県名を答える問題をつくっているのです。面白いのは、県名とセットで特産物や有名なものを覚えなければならないというなかなか凝ったもの…

「”お悔やみ申し上げます”と言わざるを得ない日」~悔やみを共有すること

知り合いの16歳の若者が、何の前触れもなく突然亡くなりました。これほど若い人の死に出会うのも初めてなら、それが息子の友だちで、小さな時から成長の様子を見てきた子となればなおさら心が揺れます。しかしこれについては、あとでゆっくりと考えること…

「あいさつの効能」~無意味な”あいさつ言葉”の深い意味

私の知る限り、挨拶の言葉は「無意味」という共通点を持っています。 例えば、英語の「Good morning」、ドイツ語の「Guten Morgen」、フランス語の「Bonjour」、中国語の「早上好(ザオシャンハオ)」はすべて「良き朝」といった意味です。土砂降りの雨でも…

「裏切りの教育」~教員は自分の子どもに、特別な教育をしている

結局、本校の場合、ケータイの校内持ち込み願いは5件(4家族)になったそうです。「特別な理由」の内容は「一人で歩く距離が長い」「不審者にあったことがある」といったものですが、すべて認めることになります。「他にもそんな子はいる」とか「(不審者…

「托卵(たくらん)という企み」~ホトトギスが企んだ托卵

校長先生がシジュウカラの美しい生き方の話をしてくださいましたが、鳥の世界も美しい者ばかりではありません。それで私が思い出すのはホトトギスです。 ホトトギスは自分の卵をウグイスの巣の中に産み、ウグイスに育てさせる托卵で有名なのです。 当たり前…

「緑の錦」~そう呼んでいい初夏の光景

緑の美しい季節となりました。 落葉樹はいっせいに新芽を沸き立たせ、イチイのような常緑樹も枝先に柔らかい黄緑の葉を伸ばすようになっています。山を見ると、さまざまな緑がひしめき合って、まさに「緑の錦」といった雰囲気です。 緑色をあらわす和名には…

「今さらながら”勉強したいな”と思うとき」~教師の一言が、子どもの成長に決定的に役立つかもしれない

先日、ある本を読んでいたら、「地球全体の寒冷化に押し出される形で、北方の騎馬民族は西ではフン族としてローマ帝国を、東では匈奴として漢帝国と鋭く対立した」といった文章に出会いました。 ああ、そういうことなのだ、と改めて得心しました。 フン族も…

「マスクの民」~必要がなくてもマスクが手放せない日本人の国民性

休み中の一番のニュースは、金曜日にカナダから成田に戻った大阪府立の高校生が新型インフルエンザに罹っていたというものでした。4月末、新型インフルエンザのニュースが世界を駆け巡ったときに、当該の高校生グループにもマスクが届けられたにもかかわら…

「明日ありと・・・」~自戒したい親鸞の歌

大型連休も終わり、仕切り直しといった感じで新しい仕事が次々と始まります。 毎日遅くまで仕事をされている先生や休日出勤・持ち帰り仕事で凌いでいる先生がたくさんおられる中で、こんな言い方もないかもしれませんが、今日の仕事を翌日に持ち越さないよう…

「さてと、気合を入れて頑張ろう!」~大型連休が終わってしまって

大型連休が終わってしまいました。 5日もあったのに、基本的には学校の仕事をし、畑仕事をしたらあっという間に終わってしまいました。1aに満たない小さな畑ですが、何しろ鍬の使い方ひとつをとってもまるで下手くそなので、身体ばかりがボロボロになって…

「5月です」~ 今月のウンチク

5月です。皐月(さつき)とも言います。他に、稲苗月(いななえづき)、雨月(うげつ)、 月不見月(つきみずづき)、早苗月(さなえづき)、五月雨月(さみだれづき)、仲夏(ちゅうか)、梅月(ばいげつ)といった呼び方もあるそうで、皐月(さつき)は早…